プロフィール

プロフィール

佐々木 みゆき
早稲田大学教育・総合科学学術院 教授

教育背景

1991年12月
アメリカカリフォルニア大学ロサンゼルス校 応用言語学博士号取得
1987年3月
広島大学 教育学研究科修士課程修了
1986年6月
アメリカジョージタウン大学 第2言語としての英語教育学修士号取得
1983年3月
広島大学 教育学部教科教育学科卒業

職歴

2020年4月 - 現在
早稲田大学教育・総合科学学術院 教授
2013年4月 - 2020年3月
名古屋市立大学大学院人間文化研究科 教授
2000年4月 - 2013年3月
名古屋学院大学外国語学部 教授
1993年4月 - 2000年3月
名古屋学院大学外国語学部 助教授
1991年4月 - 1993年3月
名古屋学院大学外国語学部 講師

専門分野

第二言語習得論、言語評価論

研究テーマ

私の研究テーマは、「日本人英語学習者の英語を書く力はどのような能力で成り立っているか」というwhat(能力論)の問題から、「日本人学習者はどのように英語を書くのか」のhow(方略論)の問題、さらに「書く際の方略は長期的にどのように変化するのか」の調査結果をもとに、「なぜそのように変化するのか」のwhy(社会文化的動機づけ論)の問題に 変化してきました。その間、論文を書くときの理論的枠組みも、量的 研究者として訓練を受けた大学院生時代の実証主義から、「学ぶことの背景には学習者の歴史と環境がある」という、社会文化的なアプローチをとるポスト実証主義へ変化してきました。

「第二言語で書く」という行為をめぐって、「書く人」の背景ももちろんですが、私は、それを「評価する人」にも大変興味があります。「評価する人」もまた、その人の歴史と環境を背負って書かれたものを読むのだと思えば、「評価する」行為には、書いた人と読む人の信念のぶつかりあいのようなものが生じているはずです。また、書く人も、書くときに、「どんな人が読むのか」想像している場合は、頭の中で、この「ぶつかりあい」が起こっていることでしょう。

このように考えると、「第二言語ライティング」や「言語評価」の分野には、おもしろそうな未解決の問題がまだまだたくさんありそうな気がします。